3つの数から「10になる2つ」を選ぶとき|全部足してしまう場面の見方

「3・4・7」と並んだ数を見て、3つとも足そうとする。問題には「2つを選ぶ」と書いてあっても、数字が並ぶと全部使いたくなることがあります。

ここで見たいのは、10になる組を知っているかだけではありません。「いくつ選ぶのか」と「どの数を組み合わせるのか」の二つを、一度に考えている点にも目を向けたいですね。

KOTOBARIの無料プリントNo.11「あわせて10 みつけた(3つの数)」は、3つの候補から、合わせて10になる2つを選ぶ問題です。3つの数で10になるよう空欄を埋めるNo.12とは、問題の約束が違います。この記事では、家庭で紙の数字を使って確かめる方法を紹介します。

まず、選ぶ数は「2つ」と確かめます

紙を3枚用意し、それぞれに3、4、7を一つずつ書きます。この数は記事用の練習例です。小さな紙に書きにくければ、一枚の紙へ十分に間を空けて書いても構いません。

最初の問いは、「答えは何?」ではなく、「数字は何枚選ぶんだっけ?」にします。2枚を置く場所を机の上に空け、子どもと一緒にそこを指さしてみてください。

「3枚あるね。今日は、この中から2枚だけ使うよ」

全部を足してしまった場合も、すぐに10の組を覚え直す練習へ戻す必要はありません。選ぶ枚数を確かめたら3と7を選べるなら、計算よりも問題の約束で迷っていた可能性があります。その場で見えたことを手がかりにします。

3、4、7の3枚から3と7の2枚を選ぶ。3+7=10。4は今回は使わない。
3、4、7の3枚から3と7の2枚を選ぶ。3+7=10。4は今回は使わない。

3を選んだら、相手を一つ探します

選ぶ枚数が分かったら、今度は3の紙を2枚置く場所へ動かします。残った候補は4と7です。

「3と、あといくつで10になるかな?」

ここで7が出たら、残った紙から7を選び、3の隣へ置きます。最後に「3と7で10。2枚を選べたね」と、数の組と選ぶ枚数の両方を確かめます。

4を選んだときは、「違う。7だよ」と選び直させる前に、3と4を紙の丸で確かめてみます。3個と4個なら合わせて7個。10にはまだ3個足りません。4の紙を候補へ戻し、「3の相手は、もう一枚のほうかな」と試せます。

残った4は、数字として間違っているわけではありません。今回は3と組にして10を作るために使わなかった数です。4の紙に大きく×を書くより、候補の場所へ戻すほうが、選び直す動作を見せやすいと思います。

10になる組で止まったら、丸へ戻します

3の相手が思い浮かばないときは、10個の部屋を描いて使います。横に5個、縦に2段の四角を描き、上の段の左から3個に丸を入れます。空いている部屋は上に2個、下に5個で、合わせて7個です。

「丸が3個あるね。空いているところは、あといくつ?」

空きを一つずつ数えても大丈夫です。7個だと分かったら、紙の7と対応させます。「見つけた7は、この紙だね」と指さし、3の隣へ動かしてください。図で答えが出たところから、候補を選ぶところまでつなげます。

図を見て7と答えたのに4を取った場合は、数の組のほかに、数字の読み取りや選ぶ位置も確かめます。「7の紙を指さしてみようか」と一つだけ聞き、質問を続けて増やさないようにします。

「選べる」と「丸で囲める」を分けて見ます

机では3と7を取れるのに、プリントでは止まることもあります。カードを移す操作と、紙に書かれた二つの数字を丸で囲む操作は違うからです。

そのときは、書く前に選ぶ数字を一つずつ指さします。3と7を指させたら、「今指した二つに、一つずつ丸をつけよう」と伝えます。選んだ二つが分かる囲み方にできれば、丸をきれいに描くことを同時の目標にしなくてよいと思います。

逆に、丸を描くことはできても候補が決まらないなら、書く練習を増やすより、先ほどの10個の部屋へ戻ります。手が止まった場所によって、助けるところを変えるわけです。

並べ替えるときも、一度に変えるのは一つ

3と7を選べたら、次は同じ3枚の位置だけを変えてみます。たとえば7・3・4の順に並べます。選ぶ数は変わりません。位置が変わっても3と7を探せるかを見ます。

このとき、紙を小さくしたり、別の数にしたり、時間をはかったりする必要はありません。何を変えたときに迷ったかが分かるよう、まずは並び方だけにします。

一度できたからといって、その日に何十問も続けなくて大丈夫です。「最初は3枚を使った。2枚と確かめたら選べた」のように、助けになったことを一行残すと、次回の始め方を決めやすくなります。

No.11とNo.12は、問題の約束を読み替えます

No.11は3つの候補から2つを選びます。No.12「3つで10」は、3つの数で10を作る練習です。次の番号に進むときに「今度も2つ選ぶ」とは限りません。

新しいプリントを始める前に、「今回は、何をする問題かな」と指示を一緒に見てください。前のやり方をそのまま続けたときも、数の理解がなくなったと決めず、まず問題の約束へ戻ります。

使うなら、No.11の問題PDFと答えPDFを開けます。10になる組を絵から確かめたいときは、10づくり無料プリント一覧のNo.4も選べます。

数字の並びが変わると止まる場面については、順番とランダムのプリントの使い分けにもまとめています。まずは一組を選ぶところまで。正解の数だけでなく、どの一言で取り組みやすくなったかを見てみてください。

参考:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第1学年「数の構成と表し方」「加法、減法」。具体的な会話や家庭での手順はKOTOBARIの提案です。

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