「ちゃんと消して」と言うと、消しゴムを強く押しつける。何度も往復しているうちに、紙がしわになったり、破れたりする。
低学年ではよく見かける場面ですが、「力加減が下手」で終わらせない方がよいと思っています。
消しにくさには、消しゴムそのもの・持つ位置・一度に消す範囲・鉛筆の濃さや書くときの力が重なっていることがあります。一つずつ分けて見ていきます。
まず見たいのは「何回こすっているか」
一度書いた文字を消すのに、何度も往復していないでしょうか。往復が増えるときは、途中から力も強くなっていないか、紙まで一緒に動いていないかを見ます。
最初に「もっと強く」ではなく、少ない回数でも消しやすい消しゴムかを確認します。
1.消しゴムが小さすぎないか
小さくなった消しゴムを最後まで使うこと自体は悪くありません。ただ、小さい消しゴムのときだけ傾く・ずれる・強く押す様子が増えるなら、新しい大きさのものへ替えて比べてみます。
- 消しゴムが傾く
- 狙った場所からずれる
- 何度もこする
- さらに強く押す
「まだ残っているから使える」だけでなく、子どもの手で安定して持てる大きさかも見ます。
2.消す場所を広くしすぎていないか
一文字だけ直したいのに、その周りまで大きくゴシゴシ消してしまう子もいます。この場合は、力を弱くする練習より先に「ここだけ消そう」と範囲を小さくします。
- 消したい文字を見る
- 消しゴムをその文字の上へ置く
- 小さい動きで消す
- 一度手を止めて確認する
3.紙を押さえる手も見る
紙をほとんど押さえずに消すと、消しゴムと一緒に紙そのものが動きます。消しゴムを強く押すことより、反対の手で紙を安定させることも確認します。
4.鉛筆側も確認する
- 鉛筆をかなり強く押して書いている
- 芯先が細すぎて紙へ食い込んでいる
- 文字の同じ場所を何度もなぞっている
→ 鉛筆は尖らせすぎない方がいい?小学生の芯先の目安と削り方
小学生用なら、まず試しやすい3種類
サクラクレパス「アーチ消しゴム 小学生学習用M」
2B・4Bなどの濃い鉛筆を軽いタッチで消しやすく、厚みがあって小学生でも持ちやすい商品です。ケースがアーチ形状で、消しゴムが折れにくい点も低学年では使いやすいところです。
トンボ鉛筆「モノ 学習用消しゴム」
2B・4B・6Bなどの濃くやわらかい芯でも、少ない往復回数で消せる学習用です。スリーブにはすべり止めと名前欄があります。
トンボ鉛筆「モノ もっとかる~く消せる消しゴム」
軽い力で消しやすく、メーカーはテスト用紙やノートを何度も消すときにも紙がシワになりにくいタイプとしています。
最初から3種類を買う必要はありません
まず現在の消しゴムで、何回こすっているか、どこで持っているか、反対の手で紙を押さえているか、書くときから強い力が入っていないかを確認します。
KOTOBARIならこの順番で試します
- 一文字だけ消す
- 反対の手で紙を押さえる
- 少ない往復で一度止める
- それでも消しにくければ道具を変える
- 書くときの力も見る
「消せない」ことと算数・国語の理解は別です
プリントで答えを間違えたあと、消す作業に時間がかかる子がいます。すると、問題を解き直す前に疲れてしまいます。学習内容へ使える力を、道具操作で必要以上に使わないようにします。
