5+3を指で数えて、「5、6、7。答えは7」となる。三つ数えたつもりなのに、一つ足りない。こんなときは、最初の5を「増やした一つ目」として数えていないかを見ます。
5は、はじめにある個数です。そこへ一つ増やすと6、もう一つで7、さらに一つで8になります。数え足すときは、5を出発点にして、その次の6から増えた分を数えます。
この記事では、丸を描いた紙で動作と数の言葉を合わせます。数え足しだけを急いで覚えるのではなく、何が一つ増えたのかを見えるようにする方法です。
最初の5個を、先に確かめます
紙の左側に丸を5個描き、少し離れた右側には、後から丸を描ける場所を空けます。まず左の5個を一緒に数え、「ここに5個あるね」と確かめます。
この時点で5個がまだ確かめにくいなら、続けて数える方法へ急がなくて構いません。丸を一つ指すたびに数を一つ言い、最後に「全部で5個」と確認するところから始めます。
左の丸の近くに5と書くと、途中で出発点を忘れたときに戻れます。暗記しておかないと進めない形にせず、見て確かめられる手がかりを残します。

一つ増えた瞬間に「6」と言います
右側へ丸を一つ描きます。「一つ増えたよ。全部でいくつ?」と聞き、必要なら左の5個と合わせて数えます。6個だと確かめたら、「5の次は6。この丸が増えたから6になったね」と動作と言葉を合わせます。
次にもう一つ描いて7、三つ目を描いて8と確かめます。増えた丸は右側の3個、全部は8個です。
「増えたのは3個。全部では8個だね」
最初から指だけで6、7、8と言わせるより、何が増えたのかが見える形で一度通してみます。毎回同じ速さで言わせる必要はありません。丸を描き終わってから数を言うくらいの間を取り、動作と言葉が離れないようにします。
「増やした個数」と「全部の個数」は違います
ここでは二つの数え方が同時に出てきます。増やした丸は一つ目、二つ目、三つ目。それぞれの時点の全部の個数は6、7、8です。
「3」と答えたときは、増えた丸の個数を聞かれたと思ったのかもしれません。「増えたのは3個だね。はじめの5個と合わせると?」と、どの範囲を数えるのかを示します。
逆に、増やした個数を聞いて8と言うなら、右側の丸だけを指します。「あとから描いた丸は、こっちの3個だね」と確かめます。質問の「いくつ」を具体的にすることも、大人ができる手助けです。
この二つが混ざるときは、「1、6。2、7。3、8」のように二種類の数字を続けて唱えさせなくてよいと思います。図や指で増えた3個を示しながら、声では全部の数の6、7、8を言う形にできます。
5を一つ目に数えたら、増える前へ戻します
「5、6、7」となったら、右側へ描き足した3個を消して、左の5個だけの状態へ戻します。消しにくければ、別の紙に5個を描いて用意してください。すでにある5個を指し、「まだ何も増やしていないときが5だね」と確認してください。
そのあと一つ描いて6。始めの5をもう一度言わせるより、「丸を一つ足したところで、何になった?」と動作へ戻すのがポイントです。
数え方が分からなくなったら、8個全部を数えて確かめても大丈夫です。全部数えた答えと、5から増やして出した答えが同じ8になることを見ます。全部数える方法を失敗扱いせず、答えを確かめる方法として使います。
手を使うなら、声と指を一つずつ合わせます
紙で確かめたあと、指でも試したければ、片方の手で5を示し、もう片方の手を一指ずつ開きます。もう片方の最初の一本を開いたときに6、次に7、三本目で8です。
指の動きに気を取られるようなら、紙の丸へ戻して構いません。指を速く動かすことが今回の目標ではありません。何個増えたかを見失わず、一つ増えるごとに全部の数が一つ進むことを確かめます。
大人が声を先に言い切ると、子どもの動きが追いつかないことがあります。指が一本開いたのを待ってから、次の数へ進みます。子どもが紙の丸を指し、大人が数を言う役割に分けても試せます。
次の問題は、増やす数を一つだけ変えます
5+3を確かめたら、次は5+2など、増やす個数だけを変えてみます。5の次から6、7と二つ進み、答えは7です。数え終わる場所は、増やす個数によって変わります。
5+3と5+2の両方が一度できても、その場で続けて何問も出す必要はありません。「5の次の6から、指を三つ開いて8と言えた」のように、どう数えたかを一行残すだけでも次につながります。
子どもが5+3を見てすぐ8と分かる場合は、毎回数え足しをするよう求めなくて大丈夫です。5と3で8というまとまりの見方も使えます。今回の方法は、答えにたどり着くための手がかりの一つです。
10を作る考え方へも、急がずつなぎます
数え足しに慣れてから、7+8のような計算では10を作る考え方も使えます。ただ、5+3の出発点がまだ混ざるときに、8を分ける説明まで一度に増やす必要はありません。
まずは、今ある数と後から増える数を分けて見ます。その先でまとまりに目を向けたいときは、7+8で8を3と5に分ける図解が参考になります。
たし算の意味と公開教材の入口は小学1年生のたし算にまとめています。数字の組を確かめたい場合は10づくり無料プリントも使えますが、今回の数え足し専用プリントではありません。最初は紙の5個と追加する3個で、動きと数の言葉が合うところまで試してみてください。
参考:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」第1学年「数の構成と表し方」「加法、減法」。具体的な会話や家庭での手順はKOTOBARIの提案です。

