小学3年生の「円と球」で、コンパスがうまく使えずに困る子は少なくありません。
コンパスは、ただ「針を立てて回す」だけの道具に見えますが、実際には 針を中心に固定する・鉛筆を紙につける・力を調整する・手首を回す という動きを同時に行います。
そのため、手先の操作が苦手な子や、不器用さのある子にとっては、いきなりきれいな円を描くことがかなり難しい場合があります。
このページでは、コンパスが苦手な子のために、針を置くところから少しずつ練習できる無料プリントを配布しています。 小3の「円と球」に入る前の準備や、コンパスでつまずいている子のやり直し練習に使えます。
無料PDFプリント
コンパスが苦手な子のためのスモールステップ練習プリントです。 針を置くところから、短いしっぽ、広い道、半円、一周、半径、長さを写す練習まで進められます。
A4縦・全9ページです。印刷してお使いください。
このプリントは、こんな子におすすめです
- コンパスを初めて使う子
- 針がすぐにずれてしまう子
- 円が途中で切れてしまう子
- コンパスを回す途中で手が止まってしまう子
- 「円と球」の学習に入る前に、コンパスに慣れておきたい子
- 普通のコンパス練習プリントでは難しすぎる子
特に、最初から「きれいな円を描く」ことを目標にすると、苦手意識が強くなってしまう子がいます。
このプリントでは、いきなり円を描かせるのではなく、まずは 針を点に置くことから始めます。
コンパスが苦手なのは、練習不足だけではありません
コンパスで円を描くには、いくつもの動きを同時に行う必要があります。
- 針を中心に置く
- 針がずれないように押さえる
- 鉛筆を紙から離さない
- 力を入れすぎず、弱すぎずに回す
- 手首や指を使って少しずつ動かす
- 始めたところに戻ってくる
大人から見ると簡単そうに見えても、小学3年生の子どもにとってはかなり複雑な動きです。
そのため、「もっときれいに描いて」「ちゃんと回して」と言うよりも、どの動きで止まっているのかを見ながら、少しずつ練習する方が取り組みやすくなります。
プリントの内容
このPDFは、全9ページです。
- 使い方ガイド
- ① はりを点におくれんしゅう
- ② みじかいしっぽをかくれんしゅう
- ③ ひろい道で4分の1のえん
- ④ ひろい道ではんぶんのえん
- ⑤ ひとまわりのえんをかく
- ⑥ はんけいをきめてえんをかく
- ⑦ 長さをうつすれんしゅう
- コンパスのつまずき見取りシート
②では、細い点線をぴったりなぞる形にはしていません。
まずは、針を動かさずに、鉛筆側を少しだけ動かす「短いしっぽ」の練習にしています。
③④でも、細い線をなぞるのではなく、広い道の中を通ればOKという形にしています。 コンパスが苦手な子でも、成功しやすいようにした構成です。
使う前に準備するもの
コンパス練習では、紙を机にそのまま置くと、針が浅くしか刺さらず、紙も滑りやすくなります。
そのため、このプリントを使うときは、必ず下に何か敷いてください。
- 段ボール
- 厚めのノート
- いらない雑誌
- いらない本
紙が動く場合は、クリップでとめると描きやすくなります。
注意: 大切な本や机を傷つけないようにしてください。 やわらかすぎる布やふとんの上では、紙が沈んで描きにくくなることがあります。
進め方のポイント
このプリントは、1日で全部終わらせなくても大丈夫です。
1日1ページ、または1日5分くらいを目安にしてください。
うまくいかないときは、次に進まず、前のページに戻ってかまいません。 前のページに戻ることは、失敗ではありません。
むしろ、どの動きが難しいのかを見つけるために、戻りながら進めることが大切です。
声かけの例
コンパスが苦手な子には、「きれいに描いて」よりも、できている動きを具体的に伝える声かけがおすすめです。
- 針が動かなかったね
- ゆっくり動かせたね
- 線が途中まで続いたね
- 広い道の中を通れたね
- 今日はここまでで合格だよ
- 前より少し動かせたね
円の形が少しゆがんでいても、最初は大丈夫です。
まずは、針を置くこと、少し動かすこと、途中まで線が続くことを認めてあげてください。
うまくいかないときの見取り方
PDFの最後には、保護者や先生向けの「コンパスのつまずき見取りシート」を入れています。
たとえば、針がずれる場合は、まず①や②に戻って、針を置く練習をします。 線が途中で切れる場合は、鉛筆側が紙から浮いている可能性があるため、②や③に戻ると練習しやすくなります。
「できない」とひとまとめにせず、 どの動きが難しいのかを見てあげると、次に練習することが分かりやすくなります。
無料PDFダウンロード
以下のボタンからPDFを開けます。 印刷してお使いください。
A4サイズで、できれば「実際のサイズ」または「100%」で印刷してください。 特に半径や長さを写すページは、縮小印刷すると長さが変わることがあります。
できたら次に進む学習
このプリントでコンパスに慣れてきたら、小学3年生の「円と球」の学習に進みやすくなります。
次のステップでは、半径・直径・中心の意味や、コンパスを使った模様づくりにも取り組めます。
KOTOBARIでは、今後も「できない原因を見つけながら進める」算数プリントを増やしていきます。
