「1、2、3……」と数えられても、「4個だけ取って」と言うと、手が止まることがあります。数を順に言うことと、必要な数だけ用意することは、分けて見てみます。
紙と鉛筆があれば、数とことばの様子を少し確かめられます。以下は入学の合格基準や発達検査ではありません。全部を一度に行う必要もありません。遊びの途中で一つ試すくらいから始めます。
1.丸を数えたあと、同じ数をかけるか
紙に丸を4個かき、「いくつある?」と聞きます。指で一つずつ触れているか、同じ丸を二度数えていないかを見ます。答えは4個です。
次に別の場所へ数字の「4」を書き、「こっちにも4個、丸をかいてみて」と伝えます。数字が読めない場合は大人が読みます。丸をかくことに手間取るなら、大人がかいた丸を指して選んでも構いません。数の理解と、数字を読むこと・描くことを分けて確かめます。
2.一つ増える、一つ減るを見られるか
丸を5個かき、「もう1個かいたら、いくつ?」と聞きます。答えは6個です。増やした後で数え直しても構いません。続けられそうなら、その6個のうち1個に線を引き、「残りはいくつ?」と聞きます。答えは5個です。
頭の中だけで答えにくいときは、丸を見ながら数えます。ここで速さを求める必要はありません。増えた丸や消した丸を見て、数える対象を変えられるかを確かめます。
3.聞いたことばを区切って言えるか
大人が「りんご」と言い、「り・ん・ご」と一つずつ、指を折りながら言ってみます。この例では3つです。最初から数を答えさせるより、一緒に区切って言うところから始められます。
文字を見せず、耳で聞いたことばを使います。区切る遊びが伝わりにくい日は、大人のまねをするだけで終えて構いません。
4.最初と最後の音を取り出せるか
「ねこ」の最初は「ね」、「かさ」の最後は「さ」です。「ねこ」の最初を聞いて「ねこ」と丸ごと答えたら、大人が「ね・こ」と区切ってから、もう一度聞いてみます。
できそうなら、大人が「く・つ」と区切って言い、つなぐと何になるかを聞きます。答えは「くつ」です。書く練習を増やす前に、口で言う形なら分かるかを見られます。
記録するなら、正解数より出し方を一言
「丸を見れば数えられた」「数字は大人が読むとできた」「一緒に区切った後は言えた」のように、分かったときの出し方を残します。一度答えられなかっただけで、能力や入学後の困りごとを決め付けません。
次は迷ったものを一つだけ、同じくらいの数や身近なことばで試します。疲れたり、嫌がったりしたら、その日は終わりにします。
