こんな姿が見られたら
月齢は目安です。月齢だけで進めず、次の行動や興味が見られるかを基準にしてください。興味を示さない、難しそうにする場合は無理に続けず、しばらくしてから再提示します。
- スプーンやおたまを持って、すくう動きをまねしようとする。
- 手やスプーンで物を移す経験がある。
※KOTOBARIでは「手で移す→すくって移す→おたまで移す→少量の水を注ぐ」を基本系列として設計しています(すくって移す活動はモンテッソーリ実践でも一般的です。月齢による固定順ではありません。目安:18〜24か月ごろ)。
このお仕事で経験すること
おたまですくって移す動作を通して、手首の使い方、両手の協応、こぼさず運ぶ加減を経験します。
必要な物
- 短く軽いプラスチック製のおたま
- 器2つ
- トレイ
- 4cmを超える大きな布玉・スポンジ片など
家庭にある軽いプラスチック製のおたまで十分です。柄が長い大人用や金属製は扱いにくいため避けます。市販の玩具用おたまには対象年齢3歳以上の商品もあるため、年齢表示を確認し、1〜2歳では家庭の安全な道具を大人が選びます。
日本家庭・100均での代用品
小さめのおたま、レンゲ、大きめのスプーンで代用できます(多くは100円ショップで揃います)。中身は大きなポンポンや大玉、器は小鉢で代用できます。
※誤飲を避けるため、小さい物は使いません。おたまや器は割れにくい素材にします。
準備
トレイの上に、左に中身の入った器、右に空の器を置きます。子どもが片手で扱える軽さのおたまを選び、最初は中身を大きく数少なくします。
大人の見せ方
となりに座り、ことば少なに、ゆっくりとおたまですくって移す動作を一度見せます。すくう・運ぶ・そっと入れる、が見えるように区切って示します。まず大人が一度実演し、そのあと子どもに任せます(すくって移すの提示はモンテッソーリ実践を参考にしています)。
最初はどこまでできればよいか
きれいに全部移せなくて大丈夫です。おたまですくって、となりの器へ運ぼうとした——そこまでできたら十分です。
よくある姿
こぼす、器の外に落とす、おたまを振る、途中でやめる。どれもこの時期に自然な姿です。
そのときの対応
こぼれても責めず、静かに戻します。おたまを振り回すときは「机の上で」と短く伝え、中身を大きく・少なくして成功できる形にします。
簡単にする方法
中身を大きく数を少なくする/浅くすくいやすい器にする/柄の短いおたまにする。
難しくする方法
中身を小さめ(ただし誤飲しない大きさの範囲で)にする/数を増やす/「少量の水を注ぐ(MON-007)」へつなげる。
生活へのつながり
食事で自分でよそう、料理の手伝いをするといった日常につながります。
安全上の注意
- 小さな物は使いません。3歳児の口の大きさは直径約4cmとされ、これより小さい物は口に入る可能性があります。4cmより大きければ安全という意味ではありません。形、硬さ、壊れやすさ、外れやすい部品の有無も毎回確認してください(消費者庁)。
- おたまは子どもが片手で扱える大きさ・軽さのものを選びます。柄が長すぎるおたまは振り回しに注意し、手の届く位置で見守ります。
- おたまや器は割れにくい素材にします。欠けや割れのある物は使いません。
次のお仕事
参考情報
- 消費者庁 Vol.544 おもちゃなど小さなものを誤飲する事故に注意(安全)
- biblioteca 手の動きを促すお仕事リスト(活動の着想)
- モンテッソーリ 乾いた移し替え→乾いた注ぎ→水の注ぎの順序と提示(提示方法)
- モンテッソーリ 乾いた移し替え→乾いた注ぎ→水の注ぎの順序と提示(発達順序)
上記のほか、活動の進め方や系列などは、公的な安全情報をふまえてKOTOBARIが独自に設計しています。
※参考にした情報の要点のみを示します。記事全文・翻訳・画像は転載しません。