数字や記号を見落とした?|元の問題と書いた式を照らす方法

声かけ・関わり方

答えが違っていても、計算の途中で迷ったのか、最初の数字や記号が違っていたのかで、確かめる場所は変わります。「ちゃんと見て」だけでは、どこを見直すかが分からないこともあります。

ここでは元の問題と書いたものを並べ、一つずつ照らす方法を紹介します。問題と会話は説明のための創作です。誤答だけで「見落としている」と決めず、本人が見ていたところや途中の計算も確かめます。

まず、元の問題を横に置く

書き写したノートだけで直し始めず、元の問題用紙も横に置きます。答えを消す前に、「元の問題」「写した式」「答え」を分けて見られる状態にします。

元が8−3、ノートが8+3=11なら、11は書かれた8+3の答えとは合っています。ただし、元の問題とは記号が違います。計算を繰り返す前に、どの式に取り組んでいたかを確かめます。

+と−は、記号の場所だけを照らす

「こっちとノートの記号を見比べてみよう」と、それぞれを指します。違いを見つけたら元が−であることを確認し、ノートの式を8−3へ直します。その後で8個から3個を引く計算へ戻ります。

記号を直しても答えが分からない場合は、そこから計算の確認が必要です。「見落としを直せば解けるはず」と進めず、丸を8個描いて3個消し、残り5個を確かめる方法も使えます。

元もノートも8−3なのに11と書いた場合は、写し間違いとは言えません。「この−では、どんなことをした?」と聞いて、途中を見ます。

数字は、一文字ずつ対応させる

元が13+4で、ノートが18+4という例を考えます。「3を8に間違えたね」と大人が先に言う前に、元とノートの数字を並べて指します。

「十の位はどちらも1だね。一の位は同じかな」と、比べる範囲を小さくできます。3と8の違いを確認したら13+4へ直し、13+4=17を確かめます。字が読み取りにくい場合は、本人に何と書いたかを尋ねてから判断してください。

見えている違い最初に確かめる場所
元は8−3、ノートは8+3元とノートの記号。
元は13+4、ノートは18+413と18の一の位。
式は同じで答えが違う途中の計算や、数えた範囲。

全部を見直すより、一行で試す

問題が多い用紙では、今見る一行だけを残し、上下を別の紙で隠しても構いません。比べる場所をはっきりさせるための方法です。

元の式を指し、ノートの同じ部分を指す。数字が同じなら記号へ進む。式を確かめてから、最後に答えを見ます。読む・写す・計算することを一度に直そうとせず、今回は何を確認したかを分けます。

一行だけなら照らせた場合、その用紙全体でも同じようにできるとは限りません。行を増やすなら少しずつにし、迷ったら元の一行へ戻せます。

直した後は、見えたことだけ残す

「元の−とノートの+を指すと、違いを見つけた」「元を横に置くと13と写せた」と記録します。「注意すればできる」「やる気の問題」とはまとめなくて大丈夫です。

毎回大人が全部点検する形にする前に、「今日は記号だけ照らしてから始めよう」と確認する場所を一つ選べます。それでも違いが続いたら、同じ声かけを繰り返すだけでなく、文字の見やすさ、写す量、計算そのものを別々に確かめます。

三つの数字を全部足してしまう場面なら、記号だけでなく「二つ選ぶ」という問題の約束を見る必要もあります。三つの数から10になる二つを選ぶ練習で確認方法を紹介しています。計算そのもので止まった場合は小1算数の入口から、数の組やたし算・ひき算の説明を選べます。

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