この記事は家庭で準備するための説明案です。掲載の手作り品について実物の試作・寸法測定・耐久性の検証や子どもによる使用確認は行っていません。作製・実践済みの記録ではなく、安全性を保証するものでもありません。図は写真ではなく説明用の独自図解です。使う前に大人が実物の組み合わせを確認し、不安があれば活動を見送ってください。
紙やカードを細いすき間へ入れようとする姿が増えてきたら、カード落としを試せます。カードの向きを変え、投入口と合わせて入れる活動です。家庭では、箱と厚紙を使って、今の子どもが扱いやすい組合せを用意します。
この記事では、箱の作り方から、大人の見せ方、うまく入らないときの調整、片付けまでを紹介します。月齢だけで始める時期を決めず、カードを持ち、箱のすき間へ運ぼうとする様子を見て取り入れてください。
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カード落としの準備と調整シートを無料ダウンロード(A4・3ページ)
作り方、実物に合わせる調整メモ、見せ方と毎回の点検をまとめた保護者用シートです。固定寸法の型紙や、切って子どもに渡すカードではありません。A4縦・白黒で印刷できます。
始める前に見ておくこと
紙片をすき間へ差し込む、カードの向きを変える、入った後にもう一度繰り返すといった姿が目安です。箱のふたや中身に興味を示すこともあります。すぐにカードを入れなくても、できないと決めつける必要はありません。
ただし、紙を口に入れる、かじる、ちぎって口へ運ぶ様子がある間は、手作りの紙カードは使いません。厚紙でも、唾液でふやけたり、折れたりして小さな破片になることがあります。大人がそばにいることを理由に続けず、いったん片付けます。
用意するもの
丈夫で清潔な紙箱を1つ。ふたを外して中のカードを取り出せる、低めで安定した物を選びます。ホチキス針、磁石、外れる飾り、鋭い角がある物は使いません。
厚手の紙。最初は同じ形のカードを2〜3枚だけ用意します。持ったときにすぐ折れず、表面や端がはがれにくい物を選びます。口に収まる大きさの物、小さな紙片、薄く折れやすい紙は使いません。
カードを置く浅いかごや皿。カードの端が見え、一枚ずつ取りやすい物を使います。
大人の工作用に、鉛筆、定規、はさみ、必要に応じてカッターとカッターマット。箱の切り口を整えるためのテープも用意します。工作道具は子どもの活動用とは分けます。
期限切れのクレジットカードや会員証は使いません。個人情報が残っている場合があり、端の硬さや傷み方も活動に適するとは限らないためです。手作り品に小さなシールや飾りを貼り足すことも避けます。
カードと箱の作り方
加工はすべて大人が行います。子どもの手が届かない場所で作業し、切れ端と道具を片付けてから完成品を渡してください。ここで紹介する手順は家庭で調整するための案です。手作り品の安全性を保証するものではありません。
1 カードを先に作る
厚紙から、子どもが持ちやすい長方形を切り出します。寸法を先に固定するより、持つ部分を残して投入口へ運べる形かを確かめます。四隅は丸くし、切り口にとがりやめくれが残らないよう整えます。同じ形のカードにそろえると、初めは向きの合わせ方に注意を向けやすくなります。
カードを強く折ったり、端をはがしたりして使う様子がある場合は、紙製の手作り品を続けません。補修を重ねて使うより交換するか、製品表示の対象年齢と使い方に合う市販品を検討します。
2 実物のカードを当てて投入口を描く
箱のふたにカードの短い辺を当て、入れたい向きを決めます。投入口は、カードを立てたまま短い辺から差し込める横長の長方形にします。最初は、カードをこすりつけたり折り曲げたりせずに通せる余裕を持たせます。ふたの端や折れ目のすぐ近くは避け、周囲の紙がしっかり残る場所に描きます。
箱の中にも、落ちたカードが収まる余裕が必要です。底や側面にすぐ当たって止まる箱では、投入口が合っていても落ちません。箱とカードをセットで確かめます。
3 投入口を切って縁を整える
ふたを箱から外し、カッターマットなどの上で投入口を切り抜きます。箱を持ったまま刃を手に向けて動かさず、厚くて切りにくい場合は無理に進めません。硬いプラスチックや金属の容器を切る作り方は、この手順には含めません。
切り口のけば立ちや尖りを取り除きます。テープを使う場合は、表面だけでなく内側の切り口まで覆い、端や粘着面が飛び出さないようにします。テープは安全を保証するものではありません。子どもがはがそうとする、ふたが裂ける、粘着面が出る場合は使用をやめます。
4 大人が試し入れして完成を確かめる
ふたを戻し、すべてのカードを一枚ずつ入れます。軽く差し込んだ後に落ちるか、途中で引っかからないか、箱が倒れないかを確かめてください。引っかかる場合は、カードの曲がり、投入口の縁、箱の中の奥行きの順に見直します。子どもに強く押し込ませて解決しないようにします。
次にふたを外し、カードが取り出せることを確かめます。ふたがすぐに外れる、角が裂ける、破片が出る箱は使いません。手作り品の構造や状態に不安が残るときは、無理に使わないでください。
使い始めるときの置き方
ぐらつかない机や床の上に箱を置き、横にカードのかごを置きます。手を伸ばしすぎずにカードと箱へ届き、大人がすぐ手を添えられる場所を選びます。最初は、カードと投入口の向きが近くなるように並べると、試しやすくなります。
周囲にはほかの細かい玩具を置かず、この箱とカードだけにします。弟妹が近くにいるときも、カードや切れ端へ手を伸ばせないか確かめてください。
大人の見せ方
子どもから手元が見える位置に座り、「入れてみるね」と短く伝えます。カードを持つ、向きを合わせる、先端を入れる、手を放す、という流れをゆっくり見せます。説明を続けながら動かすより、一つの動きが見えるよう少し間を置くと分かりやすくなります。
1 一枚を持ち、投入口の近くへ運びます。片方の手を箱に添えると、箱を押さえる位置も見せられます。
2 カードの短い辺と投入口の向きをそろえます。手で投入口を隠さないようにします。
3 先端を少し差し込み、引っかかっていないことを確かめてから手を放します。
4 カードが落ちたら、残りのカードを子どもが取れる位置に置き、待ちます。
最初の実演は一度を目安にしますが、一度で覚える必要はありません。子どもが見ていなかったり、もう一度見たがったりしたら、同じ動きを改めて見せます。手を上からつかんで動かしたり、向きをすぐに直したりせず、自分で持ち直す間を残します。
独自図解:向きと動きの説明です。実物写真・実寸型紙ではありません。4は箱の前面を透かして内部を示しています。箱とカードの寸法・安全性を示すものではありません。
うまく入らないときの調整
カードが途中で止まる
まず道具を確かめます。投入口の縁に当たっているのか、箱の中でつかえているのかを分けて見ます。大人でも軽く入れられないなら、子どもの力や練習量の問題にせず、箱を作り直します。
向きが合わずに押し続ける
少し待ち、カードを自分で持ち替えるかを見ます。困っているようなら、「ここに入れるよ」と、別の一枚でゆっくり見せます。投入口を見つけにくい場合は、模様の少ないふたに変える方法もあります。
片手で入れようとして箱が動く
大人が箱をそっと押さえます。カードを入れる動きと、箱を押さえる動きを同時に求めなくても構いません。箱が軽すぎて倒れる場合は、低く安定した箱に替えます。小石などの小物を重りとして中に足すことはしません。
カードを折る ふたを開ける 中身を出したがる
カードを入れることより、紙や箱そのものに興味が向いている場合があります。破片が出る、口へ運ぶ、ふたの縁でけがをするおそれがあるときは終了します。単に中を見たいのであれば、大人がふたを開け、落ちたカードを一緒に確かめてから、続けるか片付けるかを選びます。
見ておきたいのは途中の動き
何枚入れたかに加えて、投入口を見ていたか、手首を回したか、持つ位置を変えたか、箱が動いたときにどうしたかを見ます。入らなくても、一度引き戻して向きを変えたなら、その工夫を記録できます。
記録するなら、「3回目で成功」のような結果だけでなく、「横向きのまま押した後、一度離して縦に持ち直した」のように見えた動きを一行で残します。この記録例は書き方の見本で、実際の子どもの体験談ではありません。
やさしくする方法と次の変化
やさしくするなら、カードを一枚にする、向きをそろえて置く、大人が箱を押さえる、投入口に余裕のある箱を使う、のうち一つから試します。複数の条件を一度に変えず、どの調整で取り組みやすくなったかを見ます。
繰り返している間は、そのままでも構いません。変化をつけるなら、カードの置く向きを少し変えたり、枚数を一枚増やしたりします。投入口を狭くすることやカードを小さくすることを、次の段階の必須条件にはしません。道具が壊れやすくなる変更や、小さな部品を使う変更は避けます。
片付け方
子どもが離れようとしたら、途中でも終わりにできます。大人がふたを外し、入れたカードをかごへ戻します。子どもが一緒に戻したければ任せ、難しければ大人が片付けるところを見せます。
開始前と終了後で枚数がそろっているか、カードに欠け・めくれ・濡れがないか、箱やテープが傷んでいないかを点検します。紙製の物は水洗いせず、汚れや湿りが残る場合は交換してください。完成品は、子どもだけで取り出して使わない場所へ保管します。
安全の確認と中止するサイン
使用中は大人が手の届く位置に付き添います。口に入れる、かじる、ちぎる、投げる、投入口へ指を押し込む様子が出たら中止します。
小さい部品、紙の破片、はがれたテープを残しません。角の尖り、ふたの裂け、投入口への指の引っかかりがないか毎回見ます。
紙のカードは、大きさだけで安全とは判断できません。折れる、丸まる、濡れてちぎれることも考えて選びます。
工作道具は活動場所へ持ち込みません。市販品へ替える場合も、製品表示の対象年齢、注意事項、部品の状態を確認します。
消費者庁は、小さなおもちゃや外れる部品の誤飲に注意を呼びかけています。身近な材料で作れる活動でも、子どもの様子と道具の状態を優先してください。
安全の参考:消費者庁 Vol.544 おもちゃなど小さなものを誤飲する事故に注意 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20210225/
関連する活動:大きな物を穴へ落とす

これまでの参考リンク
旧記事で紹介していた参考動画です。本稿の材料寸法や安全性の根拠としては使用していません。