形の違う物を穴へ合わせたり、向きを変えながら入れようとしたりする姿が増えてきたら、型はめパズルを試せます。「穴へ落とす」段階と「形を見分けて正しい穴を選ぶ」段階は別なので、今どちらにいるかを見て難しさを調整します。
こんな姿が見えたら
穴と物の形を見比べる、合わないと向きを変える、同じ場所へ何度も入れようとする、といった姿が目安です。公開されている幼児教育の解説でも、穴へ落とす遊びは1歳前後から、形を見分けて合わせる段階は1歳半以降を一つの目安としており、年齢より実際の様子を見ることが勧められています。
選ぶときのポイント
最初はピースが大きく、持ちやすく、形の違いが分かりやすい物を選びます。使う形は1〜3種類程度から始めます。丸のように向きを合わせなくても入りやすい形から始め、次に三角や四角など、向きを調整する必要がある形へ進めると難易度を上げやすくなります。
実在する市販品の例
IKEAの「UPPSTÅ ウップストー パズルボックス」(商品番号705.920.89)は、現在日本で販売されている型はめ玩具の実例です。家型のボックスに6個の色・形の異なるブロックを入れる構成で、IKEA公式では手先の運動能力と目と手の協調運動を促す玩具として案内されています。対象年齢は6カ月以上です。
KOTOBARIでの使い方:最初から6個すべて出さず、丸など入りやすい1〜2個だけを渡します。余裕が出てから種類を増やすと、「できない玩具」ではなく段階づけたお仕事として使いやすくなります。
やり方
大人が1つだけ、ピースと穴を見比べ、向きを合わせて入れるところをゆっくり見せます。その後は子どもに任せます。入らないときも、正しい穴をすぐ教えず、回す、持ち直す、別の穴を試すといった工夫が出るかを見ます。
KOTOBARIの見取りポイント
①穴とピースを見比べているか、②合わないときに向きを変えるか、③別の穴を試すか、④力任せに押し込まず、やり直そうとするかを見ます。できた数より、「見る→選ぶ→向きを変える」のどこまで自分でつながっているかを見ると、次の課題を決めやすくなります。
一段やさしく・一段難しく
難しそうなら、使う形を1個にする、穴が上面に来るよう置く、丸など向き合わせが少ない形に戻します。慣れてきたら形を増やす、側面の穴を使う、似た形から選ぶ、といった順で難しくできます。
難しすぎるサインとやめどき
穴を見ずに押し込み続ける、すぐ投げる、大人が毎回正しい穴へ誘導しないと続かない場合は、形やピース数を減らします。穴へ落とすこと自体を楽しんでいる段階なら、無理に形当てを求めず「落とす」活動として使って構いません。
汚れと片づけ
手も周囲もほぼ汚れません。使うピース数を絞ると、片づけも簡単です。最初から全ピースを出さず、その日に使う分だけトレーに載せる方法も使えます。
安全について
小さなピースは誤飲の危険があります。消費者庁は、3歳児の口の大きさを直径約4cmとし、それより小さい物は口に入り誤飲につながる可能性があると注意喚起しています。対象年齢を確認し、破損や外れやすい部品がないかも見ます。口へ入れることが多い時期は大人が近くで見守ります。
参考にした公開情報
キッズ・ラボラトリー「型はめパズルはいつから?」/モンテッソーリの小部屋「型はめパズルはいつから始める?」/消費者庁「おもちゃなど小さなものを誤飲する事故に注意!」